その発注、危険かも?プロが「いきなりデザイン」で作るのを嫌がる本当の理由
ホームページのリニューアルや新規制作。「せっかく作るなら、かっこよくておしゃれなデザインにしたい!」と、Web担当者なら誰もが思うはずです。
制作会社との打ち合わせで、「早速デザイン案を見せてください!」と言っていませんか?
実はその進め方、後で「思っていたのと違う…」と後悔する大きな原因になるかもしれません。
失敗しないホームページ制作のために、デザインよりも先に絶対にやらなければならない工程があります。
それが「ワイヤーフレーム(構成案)」の作成です。
今回は、なぜプロがいきなりデザインを作らないのか、その理由とワイヤーフレームの重要性について解説します。
そもそも「ワイヤーフレーム(WF)」とは?

ワイヤーフレーム(Wireframe、略してWF)とは、Webサイトの「設計図」のことです。
どこに、どんな情報を、どの順番で配置するかを決める、サイトの骨組みとなる資料です。
家づくりに例えると分かりやすいでしょう。
いきなり壁紙の色や家具(=デザイン)を決めたりはしませんよね?
まずは「ここにリビング、ここにキッチン」という間取り図(=設計図)をしっかり作るはずです。
ホームページも全く同じです。設計図なしにデザインを作り始めるのは、間取りを決めずに家を建てるのと同じくらい危険なことなのです。
デザインの前にWFを作るべき3つの理由
では、なぜデザインの前にわざわざ地味な設計図を作る必要があるのでしょうか?主な理由は3つあります。
理由1:後からの「やっぱりここ変えて」をなくす(手戻り防止)
デザインが完成した後に「ここに新着情報も入れてほしい」「このボタン、やっぱり上の方がいい」といった修正が入ると、デザイナーはレイアウトを一から作り直さなければなりません。
これは膨大な時間と追加費用がかかる原因になります。
ワイヤーフレームの段階なら、要素の移動や追加は簡単です。
修正が簡単なうちに、構成を固めておくことが、プロジェクトをスムーズに進めるカギになります。
理由2:社内の「認識ズレ」を防ぐ
Web担当者様と、その上司の方、そして制作会社の間で、完成イメージがズレていることはよくあります。
言葉だけで「かっこいい感じ」と伝えても、それぞれが思い浮かべる「かっこいい」は違うからです。
ワイヤーフレームという目に見える設計図を共有することで、「ここにこの情報が入るんですね」と関係者全員で認識を合わせることができます。
理由3:「誰に何を伝えるか」が明確になる
これが最も重要です。
デザイン(見た目)から入ると、どうしても「かっこよさ」が優先されがちです。
しかし、ホームページの目的は「かっこいいと思われること」ではなく、「お問い合わせを増やす」「商品を知ってもらう」といった成果を出すことです。
ワイヤーフレームを作成する過程で、
- ターゲットユーザーは誰か?
- その人はどんな情報を求めているか?
- 一番見てほしいコンテンツ(お問い合わせボタンなど)はどこに配置すべきか?
といった、サイトの本質的な設計を深く考えることになります。その結果、成果につながるWebサイトになるのです。
良いワイヤーフレームは「意図」が明確

私自身、過去の案件ではデザインそのものよりも、「なぜその配置にしたのか」というワイヤーフレームの設計意図を高く評価していただいた経験があります。
ただ四角い枠を並べただけでは、良い設計図とは言えません。
「ユーザーをゴールへ導くために、計算された設計図」こそが、良いWebサイトの土台となります。
まとめ:ホームページ制作は「段取り八分」
早く完成したデザインを見たい気持ちは分かりますが、焦りは禁物です。
しっかりとした設計図(ワイヤーフレーム)があれば、その後のデザイン制作やコーディング作業も驚くほどスムーズに進み、結果的にクオリティの高いサイトが仕上がります。
「うちはデザインの前に、ちゃんと設計図を作ってくれるのかな?」
もし不安に思ったら、ぜひ一度ご相談ください。御社のビジネスの成果につながる、最適な設計図をご提案します。